ASEEDONCLOUDから、
シンプルな長袖シャツが届きました。
今回の主人公であるポストマンが、
長く愛用していたのであろうシャツ。
目を引くのはポケット。
封筒の裏側のような、胸ポケットのフラップが魅力的です。
そして、
木製の襟芯が入っている為、襟は綺麗な形のまま着続けることが出来ます。
さらに
強度を保つ為、シャツのフロント中央にはあて布が付いています。
一見、シンプルなデザインではありますが、細かなディテールまでこだわりを感じます。
ただ、このシャツの最大のポイントは生地だと思います。
この生地は、
「トルファン綿」の「160番手三子糸」を使用した、
「高密度タイプライター」です。
「トルファン綿」は高級高品質素材原綿とされています。
中国の雪解けの綺麗な水で育てており、世界トップクラスの強度と長い繊維で、絹のような光沢と手触りの良さが特徴です。
「160番手三子糸」の番手とは、糸の太さを表しています。小さい番手ほど糸が太く、大きい番手ほど細くなります。
糸が細いほど、軽くて柔らかい肌触りの良い生地が出来ます。目安として、50〜80番手が通常のシャツ、80〜120番手が上質なシャツとなりますので、160番手とはよほど高級なシャツに使用される細さになります。
その糸を三本合わせたもの(三子糸“みこいと”)を一本の糸として使用している為、しなやかさ、張り、光沢が格段に上がる上に、強度も三倍以上になっています。
「高密度タイプライター」とは生地の名前です。
目が詰まっていて丈夫な生地であるタイプライター(長繊維で細い高級綿糸を用いた平織物)を、さらに密度を高くすることで、強く、腰のある生地に仕上げています。
つまりこのシャツは、繊細且つ強い糸で、高密で織られた生地を使用しているので、とても長い間着ることの出来るように作られています。
僕はお会いしたことはありませんが、綿の神様と呼ばれてらっしゃる方から
「100年は着られる生地。」
と、太鼓判をいただいたそうです。
その為、デザイナーさんご本人は、
「飽きが来なく、長い間着れるように出来る限りシンプルなデザインにしました。」
と、おっしゃっていました。
シンプルとは言え、これだけこだわりが詰まった生地と、着る人に長く愛用してもらう為の気遣いがあり、これ以上何が必要でしょうか?
是非、袖を通してみてください。
そして、何年も着続けてみてください。
一年後、二年後、三年後。
着れば着るほどに体に馴染み、愛着が沸き、つい着たくなる一着。
ヴィンテージと呼ばれる服たちが現代に残ってきたように、何十年後も残る一着。
きっとそうなると信じています。
僕も思う存分着てみようと思います。
白と、スカイブルー二色展開です。
どうしても説明が長くなってしまいましたが、お伝えしたいことでしたので、最後までご覧いただいたみなさんありがとうございました。
追伸
明日(18日)は大須観音骨董市の為、
10時オープンです。
mizuno